
あなたは妊娠中につわりを感じたことはありますか?
リハビリ職は肉体労働でもあるので、つわりが辛いとかなり仕事に影響しますよね。
かくいう私も、つわりを我慢して我慢して、ついに駅で歩けなくなる…という経験をしたことがあります。
仕事終わり、最寄駅から何とかタクシーで産院へ行き、点滴を受けて帰りました。
その日は自分の誕生日で、「あ、もう無理かも…つら…。」と仕事を制限する必要性を感じました。

今考えると、なぜそこまでして我慢していたのか?
と思うこともあるのですが、その時は仕事を休んではいけない!となぜか必死でした。
第一子妊娠中の出来事で、第二子の時にもつわり怖すぎる…と思いながらの妊活でしたね…。
ただ、無理をすると悪化してしまうことにもなるので、あなたには無理しないように対策をお伝えしていけたらと思います。
私が経験したつわりという体験を、リハビリ職という特殊な状況でどうすることができるのかを検討してみました。
特に母子健康管理指導連絡カードの重要性は覚えておいてください!
この記事がおすすめな人
- つわりが辛かったら働けるか不安なリハ職の女性
- 現在つわり真っただ中で、困っている方
- つわりでも頑張らないと!と追い詰められている方
読みたいところに飛べる目次[非表示]
リハビリ職につわりはつらい?
リハビリ職でつわりが辛い理由をあげました。
ここがつらい
- 休憩時間が少ない
- 時間制で決まっているので、患者さんの治療時間を奪ってしまうというプレッシャーがある
- どうしても体に負荷がかかる
- 吐き気を催した時に、トイレが近くにない
休憩時間が少ない

基本的にリハビリ職は仕事が始まったら、休憩なく働く職場が多いのではないでしょうか?

一般的な会社では、お菓子を食べながら仕事をしたり、お菓子タイムや、談笑タイムがあったりすることもあると思うのですが、病院はそういった時間がない事が多いんですよね。
特に20分ずつの治療時間が決まっているため、予定をすでに組んでいる場合は、自由にトイレへ行く時間もないという職場もあります。
若い頃には、午前中だけで10人10単位なんていうスケジュールのこともあり、妊娠中でなくても、膀胱炎になっている職員もちらほらいました。
どうしても体に負荷がかかる
リハビリ職は訓練に置いて、移乗や歩行訓練、ADL訓練を行う場面があるため、身体的な負荷もかかりやすいです。
しゃがむ動作や、多少の重みを支えるなんていうことは日常茶飯事なので、妊娠中はきついと感じる場合もあります。
訪問リハでも自転車移動などがあると、妊娠中は気を使いますよね。

私は妊娠初期に訪問リハを担当していて、自転車移動を行っていました。
絨毛膜下血腫があるから、自転車移動を控えるように医師に言われた時の絶望感…。
時間制で決まっているので、患者さんの治療時間を奪ってしまうというプレッシャーがある
患者介入の時間中に吐き気に襲われた場合、どうしても治療を中断する必要性があります。
その場合、40分、60分の時間を正確に実施しようとすると、徐々に治療開始時間を遅らせてしまうことになります。

そのプレッシャーは結構感じましたね。
患者さんによっては開始時間に待ってくれている方や、数分遅れるとクレームとなる人もいるので、できるだけ遅れないように治療を開始するのが暗黙のルールですよね…。
吐き気を催した時に、トイレが近くにない

病棟勤務であっても、訪問リハであっても、トイレが近くにないという状況に陥ることがあります。
病棟勤務の場合も、病棟の職員用トイレの数が少なく、そこがつまっている場合には、違う階に移動しなければならないこともありました。
それを考えると嘔吐を伴うつわりの場合、トイレが遠くなるほど不安感も増したように思います。
吐き気の頻度はどの程度かが働けるかどうかのカギ
リハ職で吐き気があったり、実際嘔吐したりしながら働けるのか?と思いますよね。
経験的には、吐き気さえ我慢できるのであれば、実際に嘔吐してしまう頻度によって、働けるのか、働けないのかが決まると思います。
リハ時間としては20分、40分、60分で分かれていますよね。
最初の妊娠中、私はリハ病院に在籍していたため、ほとんどの治療時間が60分で区切られていました。
そのため、1時間に一回トイレへ行って吐く状態まではなんとか仕事を続けていました。

患者さんの治療時間が終わって、一回トイレで吐いてから、カルテ記入の時間があればカルテを記入する感じです。
一人目妊娠中は、カルテ記載時間が確保されていたので、なんとかこなすことができていました。
ただ、それが徐々に1時間たたないうちに吐くようになってきました。
認知機能に問題がある患者さんの場合は、治療の間に他の誰かに目視してもらうという作業が必要になってきました。
また、徐々に遅れていく治療開始時間に焦りも感じました。
治療時間に担当者が来ないとクレームになることもありますよね。

1時間の治療時間で、1回ならまだしも2回トイレへ行くリハ職はかなり怪しまれます。
あ~これは働けないかも…と思った矢先に動けなくなったのでしたが…。
つわりでのリハ職の限界
嘔吐が1時間に1回以上になるとリハ職にとってはかなり厳しい。
つわりの時にまずはできる対処方法
まずはつわり時にできる対処はしておきましょう。
一例としてこんなものがあるよ!という対策を紹介しておきます。
つわり対策
- 上司に相談しておく
- 安静にする
- 空腹にならないようにする
- 口がさっぱりするものをみつける
- 吐きやすい物を食べる
- マスクはしっかりする
- 治療時間の間隔を少しあける
- 休みの時にはできる限り休んで体力を回復させる
上司に相談しておく
つわりを感じ始めた時点で上司にも相談しておきましょう。
相談する時のポイント
- どういった症状があるのか(嘔吐の頻度や吐き気での作業困難など)
- 仕事にどのような支障が出る可能性があるのか(治療開始時間が遅れてしまうことがある、など)
- 具体的にどうすれば楽になるのか(休息を必要とするのか、何か食べると楽になるのか、など)
安静にする
つわりは安静にするというのが基本方針です。
嘔吐を繰り返していると、脱水の危険もあり、栄養代謝障害を起こすこともあるからです。
運動量が増え、嘔吐での水分付属も重なると、それらのリスクが増大します。
無理をせずに、仕事を休むという選択肢も視野に入れましょう。
空腹にならないようにする

つわりで空腹が辛いという方は多いです。
空腹にならないように、何か口に入れると楽になるという場合もあります。

病院内で、勤務中に食べ物を食べるというのは、本来すくないかと思います。
そういったことを上司に相談しておくことが対策になる場合もありますよね。
私も勤務中に小さなおにぎりや、クッキーなどを食べる許可をもらっていました。
口がさっぱりするものをみつける
さっぱりする物は、人それぞれだし、時期によっても変わると思うので、自分のさっぱりを見つけておくことも大事です。
私の場合は柑橘系の食べ物や、飴などは少しさっぱり感ありました。
一時的に炭酸水を飲むと少し改善される場合もありました。
時期によっても変わると思うので、探してみてください。
吐きやすい物を食べる
そもそも、吐く前提で食べると、吐きやすいです。
おすすめは、お昼ご飯は卵豆腐やそうめん。
おにぎりなどのご飯類は私は少し吐きにくかったので、おかゆにすることもありました。
吐く時間も限られているので、サラーっと吐いて仕事に戻らないといけません。

後半になってくると、吐くのもうまくなってきてマーライオンのようにトイレで嘔吐していましたね…。
マスクはしっかりする
病院は色んな匂いが充満していますよね。
そのため、においづわりの場合は、におい対策は必須。
マスクを二重にしたり、口呼吸でなんとか乗り越えるという方法を取っていました。
治療時間の間隔を少しあける
上司に相談し、治療時間と治療時間の間を少しあけることで、精神的にも楽になります。
単位数を減らしてもらうのは最終手段で、治療終了時間が遅れたとしても、間隔があいている方が楽でした。
休みの時にはできる限り休んで体力を回復させる
仕事以外の時間は、ほぼソファ上で過ごしていたかもしれません。
ただ、二人目の場合はその選択肢ができないので、できるだけそれまでに家事の時短かと仕組化をしておくことをおすすめします。
夫の協力も欠かせません。
つわり対処その他
つわり対策として正直効き目があったのかどうかはわかりませんでしたが、つわりに効くツボを押さえるバンドを購入しました。
少しでも楽になるのならと、何でも試していましたね。
辛いつわりはいつまでなの?
つわりの時期
ままのてによると一般的に、つわりは妊娠5~6週頃に始まり、12~16週頃には自然に症状が消えるといわれています。
個人差があるためすべての人が早い段階で終わるわけではありませんが、遅くとも23週までにはつわりが終わる場合が多いでしょう。
一方で、出産までつわりが終わらないという人もみられます。
私は6か月程度までは吐きづわりがあり、また8か月以降お腹が大きくなってくると、後期つわりがありました。
そのため、妊娠期間のほとんどは嘔吐する期間が長かったですね。
仕事がどうしてもつらい時はどうする?
休むことが必要です。
経験したから休みにくい…というのもわかるんです。
でも、休むという選択肢がきっと体も心も楽にしてくれます。

つわりは病気じゃないって言われるんじゃないか?
と心配している人も大丈夫です。
「つわりは病気じゃない」とは「つわりは病気ではなく、治療薬がない。だから無理せず休みなさい」という意味です。
母子健康管理指導事項連絡カードを使う
母子手帳には母子健康管理指導事項連絡カードと呼ばれるものが記載されています。
厚生労働省のサイトからもダウンロード可能ですよ。

そして、とても戸惑うのは、産婦人科医から言うのではなく、自分からこのカードを使いたいと申告しました。
産婦人科医の考えにもよりますし、状態にもよりますが、産婦人科の先生は言えば書いてくれましたよ。
この連絡カードを使わなくても、休むことはできるかもしれませんが、医師から客観的にどのような措置が必要かを示してくれる書類は、助かります。
私は初期の時の絨毛膜化血腫の時と、つわりで2回このカードを記入してもらいました。
職場的にも休ませる必要があるかなどの判断がしやすくなるので、つわりが辛く、書いてもらえる場合は医師に聞いてみましょう!
ポイント
母子健康管理指導事項連絡カードがあるということを覚えておく
妊娠悪阻になる場合もあるので無理しすぎないで
妊娠悪阻って?
簡単にいうとつわりの悪化したバージョンです。
嘔吐で、脱水や栄養代謝障害を起こしており、ひどい場合は脳や肝機能にも影響があります。
入院治療が必要になるほどの重症化は1~2%と言われています。
治療が遅れると、胎児への影響も考えられることから、妊婦さんは不安ですよね。
つわり自体は7割近くの妊婦さんが体験します。
そして、妊娠悪阻になるのは1~2%と言われますが、多いと感じるでしょうか?少ないと感じるでしょうか?
100人中一人か二人はなる計算ですので、誰しもなる確率があります。
まとめ
今回はリハ職が妊娠時に辛いつわりを経験した場合に、できる対処方法をお伝えしました。
自分で完結できるものもあれば、周りの協力を得ないといけないこともあると思います。
そのため、早めに相談しながら無理をしないというところがポイントになってきます。
リハ職は働く環境も過酷なことも多いので、無理をせずに自分の中に芽生えた命を守る必要があります。

ただ、つわりの程度は人それぞれですし、働く環境もそれぞれ違うと思うので、怖がりすぎずに妊婦期間を楽しんでみて下さい。