
転職しようかな?って思うこともあるけど、小さい子を持つママの転職って、独身の時とは違いますよね?

私も実は子どもが3歳の時に転職経験があるんです。
特にリハ職特有の勤務条件も悩みの種でした。
そんな私が、子育てしながらのリハ職ママの壁と、ライフワークバランスがとれやすいおすすめの職場を解説していきます。
作業療法士ママの場合、一般企業とは違う壁を感じることもあるんです。
もちろん、一般企業と同様の壁もあるのですが、今回はリハ職だからこそ感じる壁4つを取り上げて解説していきますね!
転職先のおすすめのメリット、デメリットも要チェックして、今後の転職活動頑張ってみて下さい!
リハ職子育ての壁
今回はリハビリテーション職だからこそ感じる、子育て中の壁を4つ紹介していきます。
リハ職子育ての壁はこちらの三つです。
リハ職子育ての壁
- シフト制であること
- 体力的に厳しい
- 勉強会の壁
- 実習指導の壁

リハ職で、子育て経験のある方なら「うんうんあるよね、これ~」ってなりますよね。
また、これから子育てをする予定がある人にとっても参考になると思うので、ぜひ見てみて下さい。
シフト制であること

作業療法士を含むリハビリテーション職種はシフト制で働く人も多いです。
365日リハの加算があるため、総合病院の多くはシフト制で働くことになっているからです。

シフト制であることが子育ての壁になるの?
と思う人もいるかもしれません。
残念ながら、シフト制と子育てというのはあまり相性はよくありません…。
その主な理由としてはこちら。
シフト制子育ての壁
- 保育園が土曜日休みの場合もある
- 小学校に入るとよりカレンダー通りの休みが増える
- 学童保育が土日は開いていない場合もある
シフト制での子育て対策を具体的に知りたい方はこちらをご覧ください。
リハビリ職はシフト制で仕事と子育てを両立できる?メリット、デメリットを考える
ただ、いくつかの条件がそろえば、シフト制でも仕事を続けることはもちろん可能なので安心してください。
しかし、その場合、子どもの適応力と自分の許容範囲を広げること、周囲の協力は必須だと思ってください。
リハ職は体力的に厳しい壁


仕事も体力仕事だし、子育ても体力使いますよね…。
私もいつもギリギリでした。
私は総合病院で働いている時に、リハ室が1階、病棟が5階にも関わらず基本的にはエレベーターの使用が禁止されていました。
アップルウォッチで歩数を計測してみると一日に1万5千歩ほど平均的に歩いていました。
もちろん、仕事以外に子どもの保育所の送迎なども合わせて1.5万歩です。

こうなると体力のない人にとっては、両立が厳しくなってしまいます。
男性と女性で体力的に差があるのは仕方がないことだとも思います。
しかも、加齢というハンデは年々増えていくわけです。
もちろん、筋力トレーニングや、持久力トレーニングを定期的にできれば、体力の向上は見込まれるでしょうが、そんな時間ありますか?
仕事内容にもよりますが、体力的に自信がない…。と言う人にとっては両立するのにはかなりストレスがかかります。
休みの日はゆっくり休めるわけではないので、朝から公園へ行き、子どもと遊ぶ。
そんな生活をできていたのは、ある程度体力があるからです。
勉強会の壁

作業療法士を含むリハ職と切り離せないのが勉強会です。
もちろん自己研鑽と言う意味では、永遠に勉強する必要があります。
しかし、独身の時と同じような時間とお金の使い方は、ママになったらできません。
そのため、勉強会に参加できなくなる可能性もあります。
職場によっては勉強会と言う名のサービス残業的に、強制参加の場合もあるので、気を付けたいところです。
現状の職場でも、強制参加なのか、自由参加と言う名のプレッシャー掛けられている物なのか、本当に自由参加なのか色々だと思います。

また、まじめすぎる人にとっては、参加したい、参加しないといけないと思って、それがプレッシャーになって苦しい…という人もいます。
独身時代は休日に、時間とお金を払って勉強会に参加していたのに、それができないことがストレスになる場合もあります。
実習指導の壁
作業療法士として経験年数を重ねると、どうしても実習を指導する立場に置かれることがあります。
そして、近年は実習を指導するための研修にいかないといけませんよね。

私が働いていてた病院では、実習を指導するための研修を受けなさいと言いつつ、それは出張ではなく自主学習の範囲とされていました。
こればかりは病院にもよります。
実習を持つとなると、日常業務に加えての指導時間が必要です。
しかし、単位数など配慮されていない場合は、どうしても残業をすることになることが多いです。
最近は実習の形態も変わり、業務時間内に記述する時間を設けるなどかなり緩くはなっていますが、それでもバイザーの業務負担はそれほど変わりません。

また、子育て中持たなくてもいいよと配慮されていたとしても、それはそれで他のスタッフばかりに負担がかかってしまい気まずい雰囲気…。
なんて職場もあるかもしれませんね。
上司がある程度の職員への配慮を持っていないと、実習受け入れの数などの調整が難しいかもしれません。
こういった、患者業務でないところの負担が、重なってくるのがリハビリ職のデメリットと言えますね。
おすすめの転職先
転職の壁を感じているママにとって、おすすめの転職先はどこなのか解説していきますね。
ママ作業療法士におすすめの職場
- 訪問看護ステーション
- 小規模デイサービス
- 大学、専門学校等の教育機関
- リハスタッフの多い総合病院
- 放課後デイサービス
- 予防医学的な観点を持っている企業
- 公的な機関の作業療法士
- 正社員にこだわらず、パートも視野に入れる
それぞれのおすすめの理由と、注意ポイントを加味して、自分にはどこが最適なのか?を考えていくことができます。
訪問看護ステーション
訪問看護ステーションへの転職は周囲にも多いのではないでしょうか?
訪問看護ステーションのメリット
おすすめの理由
- 土日祝が休みの設定もできる
- 自分と患者さんとの話し合いで日程調整ができる職場もある
- 車やバイク移動なので、歩く距離は短くなる
訪問看護ステーションの最大のメリットは土日祝が休みであることが多いという点です。
シフト制である壁を打破するためには、ママがカレンダー通りに休めるというのはたても助かります。
また、歩行距離としては短くなるので、体力面での心配も総合病院より軽減されます。
訪問看護ステーションのデメリット
注意ポイント
- 急な休みの調整を自分で行う必要がある
- 天候によっては移動が大変
- 休みが長期的になると、代替えがききにくい
歩行距離は短くなることが多いですが、暑さ、寒さといった天候には左右されます。
特にバイク移動や自転車移動の場合は、天候が悪い時にはしんどさを感じるかもしれません。
また、事業所によって急な休みの際には代替えがきかなかったり、長期の休みの場合に代わりになれる人材が確保できなかったりする場合もあります。
その場合、どうしても利用者さんに迷惑がかかる場合もあり、悩ましい部分ではあります。
小規模デイサービス
小規模デイサービスのメリット
おすすめ理由
- デイサービスならリハが必須ではないため、急に休むことも可能
- カレンダー通りに休める傾向にある
- 移動距離が少なく体力的に温存できる
デイサービスは、デイケアではないため、リハビリは必須ではありません。
そのため、急な休みにも対応しやすいのがメリットです。
カレンダー通りに休める傾向にあり、ママには向いている転職先と言えます。
小規模デイサービスのデメリット
注意ポイント
- 給与が低価格なことが多い
- リハ物品などは充実していないこともある
- 今までの方針で徒手療法的な関わりが増えてしまうこともある
働きやすさの一方で、業務内容的にやりがいを持てるかどうかや、低収入になることが懸念されます。
収入面は低めに設定されていることが多いのがデメリットです。
リハの物品や、徒手療法の増加などで作業療法士としてのやりがいを見出すかどうかは自分次第なところがあります。
大学、専門学校等の教育機関
大学、専門学校等の教育機関メリット
おすすめ理由
- 土日祝の休みがとりやすい
- 急な休みにも代替え授業などで対応しやすい
- 給与は比較的高い
給与は比較的高いです。
大学や専門学校の講師の仕事をしている人も増えてきています。
大学、専門学校等の教育機関のデメリット
注意ポイント
- 教育、研究への関心、知識が必要
- そもそも雇用が少ないため、場所によっては求人がない
- 学生の対応をしないといけない
大学や専門学校で働くには、教育、研究などの新たな知識も必要となります。
今のところ、学校は増えていますが、定員割れしている学校もあるので、淘汰される可能性があります。
また、飽和状態になると言われている業界なので、学生の質は担保できていない部分が多いです。
リハスタッフの多い総合病院

リハスタッフの多い総合病院のメリット
おすすめ理由
- 急な休みに対応しやすい
- リハが活発であり、勉強会の頻度も高ことも多いので、参加できる時に参加すればよい空気感
リハスタッフは病床の数に対して、多ければ多いほど、急な休みには対応しやすくなります。
スタッフが多い場合に、管理者たちには単位を入れていないということも多いので、管理者が休みの代行をするという病院も増えます。
その場合、他のスタッフへの負担が大きくなりすぎないので、他のスタッフたちとの関係性も保ちやすいですね。
リハスタッフの多い総合病院のデメリット
注意ポイント
- 急に休んだ場合のしわ寄せはほかのスタッフにいきがち
- 勉強会の頻度が多すぎてそれが負担になることもある
- シフト制であることが多い
勉強会については、頻度が多いことで、自由参加も増えますが、強制だった場合の負担感ましますよね。
しかも自分が主催する側になるという仕事も追加されることは多いです。
総合病院は、シフト制であることは多いので、夫や実家にある程度家事、育児を分担できる人でないと難しい可能性もあります。
放課後デイサービス
最近増えつつあるのが、放課後等デイサービスでの仕事です。
ママならではの子どものことを思う視点も役立ちますし、休日的にもチャレンジしやすいです。
ただ、放課後の時間勤務になり、送迎もあるとなると、就業時間が遅くなりがちなのはネックです。
予防医学的な観点を持っている企業
予防医学は非常に重要です。
昨今フューチャーされてきている分野でもあります。
高齢者でなくても、ジムに通っている人数は増えてきていて健康意識の高まりも注目されています。
例えばこんな職業
- ヨガトレーナー
- ジムトレーナー
- アスレティックトレーナー
- 家庭用医療機器の販売や知見を広める企業
- 健康管理アプリなどの営業
など…。
公的な機関の作業療法士
数は少ないですが、少なからず地方公務員として働いている作業療法士もいます。
市役所などで、もし募集があればそういった場所にチャレンジしてみるのも、ママにとっては条件が合致しやすいのでおすすめです。
また、国公立の病院の作業療法士もおすすめです。
国公立の病院の土日祝の開業率はいまだに少ないのが現状だからです。
そのため、人気もあり、なかなか空きが出ないのも事実。
正社員にこだわらず、パートも視野に入れる

ママとして、家庭に重きを置きたいとい人にとっては、パートという選択肢もあります。
ワークライフバランスが取りやすいのと、専門職なので、ある程度の時給で働けることが魅力です。
パートのメリット
おすすめ理由
- 心身の負担が軽減される
- 後輩育成や会議などの業務はない事が多い
- 資格職の時給で働くことができる
パート勤務だからこそ、雑務から解放されるのはとても気が楽ですよね。
時間の間行って、患者治療だけをして記載すれば帰れるのがパート勤務の良さです。
普通にパートをするよりも、資格手当がついている場合が多く、短時間で稼げるという点でもリハ職のパート勤務はお得です。
パートのデメリット
注意ポイント
- 給与が減る
- 社会保障が少ない
給与が減るというのは、実際に手取りの給与が減るということでもありますが、働けなかった分は時給が入らないというのもパートのデメリットです。
小さい子がいるからこそ、急な休みが起こります。
時給で働くと、休んだ分の給与はもちろんありません。
休んだ分の給与なくてもいいから休む必要がある、その方が気が楽ととらえられる人にとってはパート勤務はおすすめできます。
社会保険については2024年10月から対象者が拡大されたため、より多くの人が加入対象となっています。
パートであっても、作業療法士として働く場合、社会保険に入れる確率は高くなるでしょう。
まとめ

今回はリハ職ママが感じる、リハビリ職と子育てを両立する時に感じる3つの壁とおすすめの転職先をまとめました。
リハ職独自の子育ての壁
- シフト制の壁
- リハ職は体力的に厳しい壁
- 勉強会の壁
- 実習指導の壁
ママ作業療法士におすすめの職場
- 訪問看護ステーション
- 小規模デイサービス
- 大学、専門学校等の教育機関
- リハスタッフの多い総合病院
- 放課後デイサービス
- 予防医学的な観点を持っている企業
- 公的な機関の作業療法士
- 正社員にこだわらず、パートも視野に入れる
このようにママでも働く選択肢というのは、かなりありますよね。
ただ、条件がそろわなかったり、情報が偏っていたりもするため、より良い職場を探したいなら転職エージェントの利用がおすすめです。