
PT,OT,STでありママでもあるあなたも、仕事を辞めたいな~と思ったことはありませんか?
働き方に悩んだり、本当にこのまま働き続けていいのだろうかと悩むこともあると思います。
正直、仕事を辞めたいと思う瞬間もありますよね。
リハビリ職はどんな時に仕事を辞めたいと思っているのでしょうか。
今回はリハビリ職のママが仕事をやめたくなる瞬間をまとめました。

リハビリ職が辛い瞬間ってありますよね。
やってみないとわからないけど、一般職ならこんな悩むこともなかったのかな…って思ってしまうこともしばしば。
リハ職ワーママがPT,OT,STをやめたいと感じる瞬間
子どもに寂しい思いをさせてると思った時

人は基本的に、生活のために働いています。
特段、家族や子どもと楽しく暮らすために働いているという人は多いはずです。
でも、働くということは、大事にしたい人達との時間をけずっているのも事実です。
それでも、それぞれがうまく回っている時はいいですが、子どもが寂しそうにしている時や、荒れている時などは、近くにいる時間が少ないせい?と不安に思うこともありますよね。

自分が働く時間を多くとっているから?と思う時にはワークライフバランスを見直す時です。
働き続けながらも、子どもとの時間を確保するにはどうするか?
今の時期は人生の一部分だから少し仕事のペースを落とすか?
など色々考えることが多いのが、ママの宿命ですね。
子どもの体調が悪いのに、出勤しなくてはいけない時

ママの優先順位は1番が家族、二番が仕事、三番が自分のことになりがちです。
でも、優先順位が一番上のはずなのに、責任感や、会社での立場を考えて、子どもが体調が悪い時でも仕事へ行かないと…と考えてしまう人も多いです。
特に医療職などのエッセンシャルワーカーでは、休むと迷惑がかかる、何度も休んでいられないと焦ってしまう時もあります。

体調が悪い子どもを置いて、仕事をするって、私は何がしたいのかな?とそもそもの目的を見失っているのでは?と思う日もあります。
子どもの体調不良で休みが底をついた時
子どもが続けて休んで、有給が減っていくのってストレスですよね。
周りからは休んでばかりとみられるけれど、本人は休みたくて休んでいるわけでは決してない。
そんな日々に心をすり減らしているママは多いかもしれませんね。
しかも、有給がなくなり、欠勤となった時には報酬としても下がってしまいます。

私は子どもが入院し、2週間付き添った経験があるのですが、その年は欠勤になってしまいました。
仕方のない事だとわかっていても、これから気軽に休むこともできないプレッシャーもかかりましたね。
体力的に厳しいのかもしれないと感じた時

リハビリテーションの世界は、仕事上かなり体力を使う仕事です。
子育てと仕事の両立で体力が限界に近い人もいますよね。
体力労働と、知的労働がどちらも必要な職業で、かつ人を相手にする職業であるので、コミュニケーションのストレスもかかります。
正直、年齢を重ねてくると、体力面でのメンテナンスが、必要な職業かもしれません。
特に女性の管理職割合は、男性より低いとされているため、経験を重ねても、プレーヤーとしていつまでも現場仕事が多くなってくるという懸念点もあります。
サービス残業ばかりの時
サービス残業ほど人の気力を奪う物はありませんよね。

私はいろいろな職場を経験し、周りの人の様子も聞いてみると、サービス残業に対する考え方って、本当に職場によって違うことがわかりました。
全然ないよってところもあれば、サービス残業ばかりで不満が溜まっているところ、サービス残業ばかりだけど、それが普通だと感じている人など様々ですよね。
ドクターやNs、多職種の態度が高圧的である時

多職種と関わることが多いのがリハビリテーション職です。
特にドクターや看護師さんとの関わりも多いですよね。
誰もが絶対に出会ったことのある高圧的なドクターやNsと話すと、ドッと疲れが出ます。
関わらないという選択肢がないだけに、チーム医療に辟易するという人もいるかもしれません。

もちろん、良い人もいるし、それが職種的な対立構造ならまだ納得できます。
わたしが実際に一番ひかかったのは、患者さんのご家族の前でも、業務的な話を無視する初対面の看護師さんでした。
後々、あの人には関わらないようにした方が良いと先輩に言われました(笑)
勉強会、症例発表の準備の時

勉強会、症例発表自体は必要なことではあるし、勉強になります。
しかし、その準備にかなりの時間を取られている時に、本当はしなくてもいい仕事をしている気分にもなるのが本音です。
それが、自分の物でなく、後輩指導のためとなると、余計に残業代をもらわないとやってられないと思います。
文献を探すための環境が整っていないから、大学の図書館や国立の図書館に行って調べるなんてことをしている時間は、勤務時間でないことが悔やまれますよね。

研究や勉強会はどの職種もやっているんでしょうが、医師や看護師は、リハビリテーション職程の低年収ではない。
リハビリ職種の年収で、なぜみんなそんなに真面目にやっているのか?と思う時があります。
令和5年賃金構造基本統計調査の結果を載せておきます。
職種 | 平均給与 | 平均年収 |
医師 | 約109万円 | 約1436万円 |
薬剤師 | 約41.8万円 | 約578万円 |
看護師 | 約35.2万円 | 約508万円 |
准看護師 | 約28.7万円 | 約407万円 |
放射線技師 | 約36.7万円 | 約537万円 |
臨床検査技師 | 約35.1万円 | 約508万円 |
理学療法士 | 約30、1万円 | 約432万円 |
准看護師を除けば、平均年収は最も低くなっています。
仲のいい職員がどんどんやめていく時

リハビリ職員同士で仲が良いことも多いです。
そのため、仲の良い人が辞めてしまった時には、寂しさと羨ましさがあるかもしれません。
また、仲が良いということは価値観が似ている人が多いです。
そのため、価値観の似ている人の離職が立て続けに起こると、自分も辞めて他へ行こうか…と考えるきっかけになりますよね。
昇給の時期の給与明細を見た時
2022年に経団連が発表した平均昇給率は1.84%です。
それをリハ職の給与に落とし込むと、比較してリハ職の昇給率は低いことがわかります。
リハビリテーション職の昇給は、世間一般的に見ても少ないということです。
もちろん、病院によっての違いもありますが、10年継続してもユニクロの初任給にも届いていないという人もいます。
これは国が管理する点数で診療報酬は決定しているためであり、病院自体が設けるシステムにはなっていない点で個人でどうにかできる物でもありません。
同級生や同期や後輩の職員が昇進したり、やりたいことをできていると感じた時

同級生や、後輩が昇進した時にも、もしかしたら辞めたいと感じることがあるかもしれません。
女性は管理職になりたくない、もしくは家庭との両立でなれるような環境にないという人も多いですが、男性は管理職になりたいと思う人は多いです。
思いっきり仕事だけできる人がうらやましいなと感じる場面が、子育てをしていたらあるのではないかなと感じます。
自分のなかで内発的な動機付けが見えなくなった時

わたしは、内発的な動機付けを失ってしまうというのが、最も辞める要因になりうるのではないかと考えます。
給与面や待遇面で改善は期待できなくても、今までやってこれたのは、患者さんを良くしたいと思う気持ちだったのかもしれません。
しかし、そういった気持ちが薄れて、目標をどこに定めて良いのかわからなくなった時に、リハビリ職である必要があるのだろうか?と感じます。
有能感や、自律して行えていると感じることが少ない場合、モチベーションを保ち続けることは難しいのかもしません。
経験を積むと様々な委員会や、後輩指導などの業務も増えてきます。
そのため、同じモチベーションを保ち続けるためには、内発的な動機付けが必ず必要だと感じます。
リハ職は辞めてもまた似たような条件で働けるのが魅力の職業

私は正直、そういった時には一度リハビリ職から離れてみるのも手だと感じています。
なぜなら、離れてみてこそわかることがあると思うからです。
それは資格職であるがゆえの給与条件であったり、内発的なモチベーションであったりするかもしれません。
それに、今はまだ、需要と供給の面で、作業療法士は共有が上回っており、似たような条件での再就職ができる可能性が高いです。
また、2024年の改定にもあったように、診療報酬の改定で給与改善もみこまれるかもしれません。
リハビリ職が仕事を辞めたくなる瞬間まとめ
今回はリハビリ職のワーママが仕事を辞めたくなる瞬間をまとめました。
私も感じたことがあるという項目もあったのではないでしょうか。
子育てとの両立は、全てのワーママが感じる課題ですが、リハビリ職ならではの子育てとの両立の障壁を感じることってありますよね。
最も大変なのはモチベーションを維持することではないかと感じます。
モチベーションとか関係なく、淡々と仕事をこなしていこうと思えればいいですが、患者さんを前にするとモチベーションをもっと上げないといけない…とプレッシャーを感じる場合もあります。
リハビリ職であっても、このままの場所で働くのか、転職するのか、パートになるのか、異業種へ転職するのかなど様々な選択肢があると思います。
自分の選択を信じて進んでいける人が増えると良いなと感じます。