
作業療法士が転職しようと思った時に、一般企業への転職が可能ならばしたいなと思うことありますよね。

私も一般企業の友人に憧れた時期がありました。
休みが多くて、福利厚生しっかりしてるのは特に子どもを持つと欲しい条件です。
でも、作業療法士が一般企業に就職するのってどうなの?
メリットあるのかな?どうやってするの?

こんな疑問が多く浮かびます。
今回は作業療法士が、一般企業に就職するのがおすすめな理由5選をまとめました。
作業療法士が一般企業に転職するのがおすすめの理由
むいていない人にとって作業療法は修行

作業療法士はある程度の体力と忍耐力、知識を継続して得るための努力も必要とする職種です。
また、人とのコミュニケーションが最も重要であると言えるほど、コミュニケーション能力を必要とされる職種です。
知識は後からいくらでもつけることができますが、コミュニケーションを取ることが辛いと感じる人にとっては、作業療法の仕事は修行と言っても過言ではありません。

いろんな人がいるから、患者さんや多職種の発言をすべて真面目に受け取ってしまう人や、傷つきやすい人は、精神的に追い込まれてしまうことが多いです。
うつ病になってしまっている人も少なからずいます。
一般企業での経験は作業療法業界でも重宝される

作業療法士って作業療法以外の仕事を経験したことがない人の方が多いんです。
そのため、もしもやっぱりもう一度、作業療法の業界で働くとなった時にも、その経験は大いに生かされます。
むしろ、一般職もできるような許容範囲の広い人や、客観的な意見を言える人だと認識されて、管理職コースに乗ることさえあります。
一般的な営業職のマナーや、企業での人事経験などがあれば、作業療法士会に帰ってきたときには、重宝される存在となることがあります。
一般企業を経験することでどちらが向いているか判断しやすい

作業療法士以外を経験することで、どういった職種が向いているのか自己分析を行いやすいという点でも、一般企業への就職はおすすめできます。
狭い世界から、大きな世界にいくことで、自分自身の視野も広がり、何に悩んでいたのだろうと悩みも解決されることがあるのも事実です。
一般企業の方が福利厚生が充実していることが多い
作業療法士と一般企業の何が一番違うかと言われれば、福利厚生です。
もちろん一般企業と言えど、様々な企業がありますが、年間休日は医療関係者はサービス業や建築業についで少ない業界であると言えます。
育児支援も医療機関と比べると、多い企業もありますよね。
働き手を確保するために、企業も女性支援を充実させている昨今です。
一般企業は特に福利厚生がしっかりしている場合が多いです。
子どもを持っても働き続けられるためのテレワークも、作業療法では難しいですが、一般企業であれば可能となることがあります。
長い目で見て生涯年収は一般企業の方が高い

資格職であることから、作業療法士の初任給は、以前は一般企業と同等か少し高い程度でした。
現在は一般企業の企業努力により、徐々に初任給が上昇していることと、作業療法士の昇給率が低く、給与が上がらないことから圧倒的に一般企業に就職したほうが生涯年収は高くなります。

ユニクロを運営しているファーストリテイリングは初任給を33万円にひきあげましたね。
作業療法士として10年以上働いてもこの金額に届かない…と言う人は多いのではないでしょうか。
OTの資格を生かせる一般企業とは?
全くの未経験職種に転職すると言えど、作業療法の資格を活かせるような一般企業に就職できれば、給与面でも期待できますよね。
作業療法資格が活かせる一般企業は現状、とても少ないんです。
作業療法資格が活かせる一般企業
- パーソナルトレーナー
- ジムトレーナー
- 老健の施設長や有料老人ホーム施設長
- 福祉用具の会社
- 公務員
- 医療施設への提案などを行う営業業務などを行っている会社
- 医療機器の扱いがある営業業務などを行っている会社
- 医療系の転職企業
など

パーソナルトレーナーやジムトレーナーは仕事をしながら、資格など目指すのも良いかもしれませんね。
リモートでのトレーナー業も近年では、サービスとして出ているので、作業療法士とは違い、リモートワークも可能な職種です。
医療系の営業などの一般職は、部署によっては資格を活かせるようなものもあるでしょう。
どちらにせよ新たな知識を入れ続けながらのチャレンジとなります。
公務員は作業療法士としての採用枠もありますが、一般の高齢福祉課などに配属される場合もあります。
作業療法士を続けるうえで公務員と言う選択肢は、とても賢い選択と言えると思います。
しかし、募集枠が少ないため、地域に空きが出ない限り募集されないのが難点です。
作業療法士から一般企業への就職を考える際の注意点

作業療法士からの転職の注意点
- 未経験からの挑戦になるため、給与は一旦下がることもある
- 作業療法士資格を活かせる求人は少ない
- 年齢的な需要があることは念頭に置く
完全未経験の職種の場合、いったん給与は下がる場合もあると認識しましょう。
特に作業療法士は、大学でも一般的に経済や一般教養ではなく作業療法中心の学びをしてきたはずです。
そういった人材を一般企業が取る際に、簿記やMOSなど一般職としても役立つ資格を持っていない場合に、評価対象がありません。
未経験と言えど、作業療法士の資格を活かせる求人に応募すれば大丈夫と感じるかもしれませんが、作業療法資格を活かせる求人は現状ではとても少ないです。
一般企業にしても年齢的に需要がある年代かどうかも転職する上では考えましょう。
年齢だけではないですが、年齢は転職に置いてネックになるポイントなのは確かです。
しかし、年収だけを考えると、年収をあげる要素は、その人の個人の能力には依存しません。
なぜなら、年収はほぼ働く業界の相場で決まるからです。
そのため、年収を挙げたい人は、転職したい業種の相場の給与価格を調べてから転職することをおすすめします。
医療業界と言うのは、初任給は出していますが、昇給率を出していない就職活動先も多いです。
昇給率をチェックすることも忘れずに行いましょう。
作業療法士から一般企業への転職がおすすめの人
作業療法士にも一般企業への転職がおすすめの人と、そうでない人に分類されます。
それが以下です。
おすすめの人
- 作業療法士を本気で辞めたいと思っている人
- 生涯年収を高めたい人
- 休日を充実させたい人
- 作業療法士は体力的に続けるのが難しい人
- 学歴が高い人
作業療法士の障害年収は一般企業で働く人より低い傾向にあります。
そのため、作業療法士のまま生涯年収を高めたい人は、作業療法士としては教員になるか、公務員になるか、管理職を目指すか、副業をするかの4択です。

結局作業療法の現場からは離れた方が給与は確保されているということですね…。
学歴が高い人というのは、その他の企業でも十分に採用される可能性があるので、一般企業への転職のハードルが下がります。
作業療法士から一般企業に就職しない方が良い人

作業療法の業界を続けた方が良い人は以下に当てはまる場合です。
おすすめじゃない人
- 作業療法の業務が好きな人
- 年収が作業療法士であっても上がる見込みのある人
- 転職理由が曖昧で目的のない人
作業療法業務が好きで、作業療法の世界から離れたくない人です。
また、作業療法士であっても管理者になることが可能ならば、体力の問題、金銭面の問題も多少クリアできる部分もあります。
何より、慣れている仕事を手放すリスクを冒してまで、目的のない転職をすることはおすすめしません。
転職理由が曖昧で目的のない転職は、どの分野に言っても長続きしない可能性がありますよね。
一般企業への就職を探したい人はエージェント登録がおすすめの理由

エージェントがおすすめな理由
- 一般企業の求人で作業療法士の資格が活かせる求人は少ない
- 求人が出たとしても人気があり、すぐに埋まってしまう傾向にある
- 給与交渉をしてくれる
一般企業で作業療法資格が活かせる求人は少ないため、出たとしてもすぐに応募が埋まってしまいます。
そのため、転職エージェントを利用するのが得策です。
また、一般企業との給与交渉をしたことがない人にとって、給与交渉はかなり負担です。

そのため、給与交渉をマルッと任せられるエージェントが圧倒的に有利です。
まとめ:作業療法士の一般企業転職は可能ならおすすめ
作業療法士は専門職として、医療、福祉の業界で働くことが多い職種です。
ですが、一般企業でも作業療法士としての知識や経験が役立つこともあります。
何より、作業療法士として患者さんのために無償で知識を勉強し、多職種とのコミュニケーションの中で働くことができたのであれば、一般企業の中でも努力していける可能性があるのではないでしょうか。
医療や福祉の業界の常識にとらわれられずに、一般企業に就職するという選択は、人生を思い切って変えるチャンスになります。
未経験職種への挑戦は、パワーも必要ですが、働く業界自体を変えることで自分の人生が変わったと実感する人は多いです。
そのため、作業療法士をやめたいと思っている人には、一般企業への就職はとてもおすすめです。