

ママであることって、転職で不利になることばかりでは?
どういう風に経験やメリットとして伝えることができるのだろう?
こんな風に悩むママ作業療法士は多いのではないでしょうか。
実際にママになってから、就業時間の制約や、自分のキャパ不足などで悩んでいる人を多くみました。
私自身も、ママになったことって仕事の上では不利になることが多くて、マミートラックに乗っていると感じた時もあります。
しかし、子どもを産んだことが責められる世の中であってはならないと感じています。
子どもを産んでから自分自身が体験できたことや、変われたことも多くあると感じているからです。
だからこそ、今回の記事は、作業療法士としてしっかり働きたいママ作業療法士の方に向けて、子どもを産んだことが転職のメリットになるよう言語化していきたいと思います。
作業療法士にとってなぜ志望動機が転職成功の鍵になるのか?
作業療法士(OT)として転職を考えている方にとって、志望動機の書き方は非常に重要です。
適切な志望動機があることで、採用担当者に好印象を与え、自分の強みを効果的にアピールできます。

採用側にとっても一番にみるのが、志望動機です。
ここの書き方を間違えてしまっては一気に印象が悪くなってしまう場合もあるので要注意です。
そのため、本記事では、作業療法士の転職における志望動機のポイントや具体例を解説します。
志望動機で面接官に与える第一印象

志望動機は「自分を売り込む最初のプレゼンテーション」です。
たとえば、以下のように対比で考えると分かりやすいです。
型どおりの志望動機 | オリジナル志望動機 |
---|---|
「貴院の理念に共感し…」 | 「貴院の訪問リハで、 ◯◯さんの笑顔に助けられた経験から…」 |
- 型どおりだと「誰でも書ける」と判断されやすい
- 具体エピソードを添えると「あなたの物語」になる
面接官は短時間で「本気度」「熱意」「適合度」を見極めようとします。
だからこそ、冒頭10秒で「他と違う自分らしさ」を伝えられる志望動機が必要です。
ママOTならではの強みを印象付ける理由
就業時間の制約や、子どもの急な体調不良などママOTは不利に感じることも多いんです。
しかし、作業療法士資格だけでなく、ママとして培った力を強調すると、即戦力感がアップします。
ママOTならではなの強み
- タイムマネジメント力
- 子どもの登園準備+自分の勤務準備を同時進行でこなす
- 共感力・ホスピタリティ
- 発熱時の子どもの不安に付き添った経験が、患者家族への寄り添いに直結
- 高度な調整力
- 学校行事・保育園行事とのシフト調整経験を活かし、チーム内のスケジュール調整にも柔軟対応
- マルチタスク遂行力
- 食事の支度中に電話対応、家事育児をしながら資料作成…といった同時進行能力
ママOTが発揮する4つの力
┌──┬──┬──┬──┐
│管理力│共感力│調整力│継続力│
└──┴──┴──┴──┘
⇒これらすべてがリハビリ現場でも有効

家族を持ったからこその、家族間のコミュニケーションのむずかしさや関係性に敏感に感じ取ることができるようになります。
そして、タイムマネジメントをするのは、女性の方が優れているのではないか?と思うほど女性は様々な制約の中で働くことになるんです。
そのタイムマネジメント力は必ず、今後仕事を行っていくうえで、継続する力となります。
成功する志望動機の必須要素
① なぜその職場を選んだのか(企業理解)

なぜその職場を選んだのかを説明する時に、3つの大事な具体策を解説していきます。
3つの具体策
- 理念・ミッションの深掘り
- 公式サイトの「院長メッセージ」「理念ページ」からキーワード抽出
- 「地域包括ケア」「生活期リハビリ」「家族支援」など、自分の価値観と重なる点をピックアップ
- 数値データや取り組みの引用
- リハビリ実績件数、在宅復帰率、患者満足度など
- 「貴院は昨年度の在宅復帰率が90%以上で、私も家屋評価の経験を活かしたいと考えました」
- 体験取材や口コミの活用
- OB・OGインタビュー、SNS投稿など第三者の声を裏付けに
- 「先輩OTの〇〇さんが貴院のチームワークの良さを語っており、私もその一員になりたいと思いました」
志望動機を説明する上で、その職場の理念や取り組みを理解したうえで応募していると印象付けることは必須です。
② 自分の経験・スキルがどう活きるか(貢献価値)

次に自分が企業に対してどのように貢献できるのかを提示していきます。
この時には自分の強みを「相手のニーズ」とマッチングさせると高評価です。
どのように貢献できるのか
- 経験数値化
- 「家屋評価件数200件」「ADL訓練延べ150名」など
- 専門スキル
- 微細動作訓練、認知症リハビリ、がんリハなど、自分が得意とする領域
- ママ視点プラス
- 「育児で培った生活動作の効率化ノウハウを、リハビリプログラムにも活かします」
具体例:
「前職では認知症患者様向けに、家族向け簡易マニュアルを作成し、再入院率を10%低減させました。
これを貴院の在宅リハに応用し、地域全体の負担軽減に貢献したいです。」
③ 今後のキャリアビジョンとママとしての働き方

可能であれば、志望動機には「5年後、10年後どうなっていたいか」も入れると、長期的な貢献意欲が伝わります。
長期的な視点
- 短期ビジョン(〜3年)
- 認定OT取得、地域ケア会議への参画
- 中期ビジョン(〜5年)
- チームリーダー、後輩教育の仕組み作り
- 長期ビジョン(〜10年)
- 地域包括ケアネットワークの構築、ママOTコミュニティ立ち上げ

ここまで壮大なことでなくても、長く働くために選んだということが伝われば良いのではないでしょうか。
採用に対して、かなりの費用と時間を要します、募集側はタイミングさえ合えば長期的に働いてくれる人を採用したいのです。
家庭との両立プラン例
プラン項目 | 内容例 |
---|---|
勤務時間 | 9:00~16:00(週4日) |
休暇取得 | 子どもの行事時は前月に調整、有給取得率〇〇%に貢献 |
リモート対応 | 書類作成や研修は在宅で実施 |
夫婦協力 | 夫婦で送迎ローテーション |

家庭との両立プランを提示してみるのも戦略の一つです。
ただ、リモートでの対応はできなかったり、フルタイムでの勤務となったりする場合が多いでしょうから、これはあくまで一例です。
研修は在宅で可能ならば、参加すれば意欲的だととらえられるかもしれませんね。
具体例で学ぶ!ママOT向け志望動機3パターン

具体例①:育児経験を強みに変えた志望動機
【例文】
私は急性期病院で5年間、ADL訓練を中心にリハビリ業務に従事し、特に家族指導には定評がありました。
出産後は育児に専念しながらも、子どもの発達段階に合わせた環境整備や家族支援の大切さを学びました。
貴院の「家族を支えるリハビリ」という理念に共感し、育児経験で培った**“生活環境からのアプローチ”**を活かして、在宅復帰支援チームに貢献したいと志望いたしました。
深掘りポイント:
- 「生活環境からのアプローチ」という言葉で独自性を演出
- 育児の中で気づいた「環境整備」の具体的スキルをにおわせる
具体例②:リハビリ実績をアピールした志望動機

【例文】
前職の介護老人保健施設では、認知症リハにおいて**“プログラム導入→3ヶ月後の改善率70%”**という成果を上げました。
患者様だけでなくご家族と協働し、退院後も継続的に支援する仕組みを構築した経験があります。
貴院が進める「生活期リハビリの強化」に私の実績とノウハウが即戦力になると考え、志望いたしました。
深掘りポイント:
- 数値で実績を示す → 説得力UP
- 「ご家族と協働」というママOTならではの視点を強調
具体例③:ブランクを前向きに説明した志望動機

【例文】
結婚・育児に伴い一時退職しましたが、その間にもオンライン研修で最新の認知機能評価法や自宅改修技術を学び、修了証を取得しました。
これまでの臨床経験に加え、学び続ける姿勢を持って貴施設の「地域ケア支援」プログラムに貢献したいと考え、志望いたしました。
深掘りポイント:
- ブランク中の学習行動を明示 → 「継続力・向上心」をアピール
- 具体的な研修名や修了証を示すと信頼度UP

もしくは子育て中に得た経験で作業療法士として生かせそうなスキルを伝えるのもあり。
志望動機作成のポイント&注意点
志望動機の基本的な書き方と注意点を解説していきます。

適切な文字量・構成(簡潔かつ具体的に)
- 200~300字程度:長すぎず短すぎずこの程度が良いでしょう。
構成は以下の4つのポイントを押さえましょう。
構成
- 企業理解
- 経験(数値・実績)
- ママOT視点
- キャリアビジョン

いかに具体的に書けるのかというのが印象に残るポイントですね。
2名から1名を選ぶ場合は、印象に残っている方を採用します。
オリジナリティを出す「自分らしさ」の見つけ方
自分の経験や価値をかき出してみて、企業理念とマッチするかどうか検証してみましょう。
- キーワード抽出
- 自分の価値観、得意分野を5つ書き出す
- エピソード結び
- その5つから最も印象的な一つをストーリー化
- 一言メモ
- 職場で使う専門用語と結びつけてワンセンテンス

そのエピソード自体が簡潔にわかりやすく記載できているかどうかはチェックしましょう。
避けるべきNGワード・定型文の落とし穴

逆にこれだけではちょっと…という志望動機のテンプレも存在します。
避けるべき志望動機
- NG:「貴院の発展に貢献したい」だけ
- NG:「チャレンジ精神を発揮したい」だけ
- 定型文は「どの会社にも使える」→個性が埋没
ポイントは具体的な企業理解と、貢献できる経験や能力、今後のビジョンです。
面接前に必ずチェック!完成度を高めるためのリスト
一つ一つのエピソードや経験値が、つながっていればより説得力があります。
家庭との両立の仕方も現実的に可能かどうかをよく考えて、ウソのない範囲で伝えることが大切です。

入ってから話が違う…となるのはお互いに避けたいですからね。
① 志望理由と経験のつながりが明確か?
- 求人広告の「求める人材要件」と自分の経験が明確にマッチしているか
② 家庭との両立プランが現実的か?
- 希望勤務時間・曜日を数値(例:週4日 × 6時間)で明示
- シフト調整のイメージを具体的に
③ 文法・誤字脱字の最終確認
- 一度声に出して読み上げる
- 第三者(夫・友人)にチェックしてもらう
まとめ ママ作業療法士の転職で成功する志望動機の書き方

今回はママ作業療法士の転職で成功する志望動機の書き方についてまとめました。
ママであることは転職の負い目だけでなく、必ず自分の力や経験にもなっているはずです。
特に、医療職と言うのは患者さんの人生に寄り添うこととが大切な職種です。
そういった職種ではママになったことというのは必ずしも不利にはなりません。
ママ作業療法士独自のタイムマネジメント、共感力、長期的なビジョンが示しやすいことなどを踏まえて、自分の技術や経験、今後の展望などをアピールしましょう。
志望動機の大事なポイント
- 企業理解…理念・数字・体験リンク
- 経験提示…数値+専門技術
- ママ視点…育児力×共感×調整力
- キャリアビジョン…短期・中期・長期
- オリジナリティ…具体エピソード+一言
「ママOTらしさ」を言語化して、武器にしていきましょう。
そのうえで、時間調整が職場的に合わない、今後休むことが多くなるなら不採用と採用されない場合は、正直その職場は合わなかっただけだと思います。
今後採用された会社で働く方が自分にとっても良かったと思える日が来るのではないでしょうか。
まずは自分に合う企業があるかどうかの常にアンテナを張っておくために、転職エージェントで探してみることをおすすめします。
常にアンテナを張ることで、企業側の条件なども見えてくるものがありますよ。

私も正直今作業療法士としての仕事は探していませんが、エージェントの登録はしているんです。
なぜなら、自分にあう企業があるかどうかというのはタイミングが大事だと思っているからです。
そのためには転職エージェントをいくつか登録しておきましょう。
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